【2018年7月号掲載】

【住所】函館市川原町18番16号
【TEL】 0138-51‐6281
【URL】https://hnh-hosp.jp

「予防」を社会に向けて発信 胃・大腸・食道のがん撲滅を

間部 克裕センター長

▲間部 克裕センター長

 

「予防を病院だけで行うのではなく、企業や団体、学校に出向いて発信し、早期に内視鏡で発見し早期に治療しています」

国立病院機構函館病院は、NHO函館消化器病センター、NHO函館がん予防センターを備え、センター長・消化器科部長を務めるのが間部克裕医師だ。加藤元嗣院長が北大病院光学医療診療部長を退任後に着任した2016年、ほぼ同時に就任し、胃・大腸・食道のがん予防を前面に打ち出した消化器内科の診療体制を築いてきた。

胃がん予防では、ピロリ菌の簡単な検査を実施。尿を採るだけで陽性か陰性かを判定でき、これまで8例の胃がんを発見。受診者1927人のうち469人が陽性で、272人が内視鏡検査に移行し、そこから8例が見つかったのは率にして3%。一般的な胃がん検診の発見率は0・1%前後であることから、約30倍の確率である。

2回の除菌治療で除菌できなかった時は、ピロリ菌専門外来で相談を受け付けている。消化器科医長の久保公利医師を含め3人のピロリ菌に関する学会認定医を有し、診療への信頼度は抜群に高い。

一方、大腸がんは便潜血検査を徹底。函館市は大腸がんの死亡率が全国平均よりも男女とも30%以上多く、内視鏡によるポリープの早期切除に努め、大腸がん死撲滅に取り組んでいる。

間部 克裕センター長(まべ かつひろ)
山形大医学部卒。以来、ピロリ菌を中心に研究を続け、北大病院や北大がん予防内科で診療、研究を行い、2016年に現職。北大病院光学医療診療部客員臨床教授。日本内科学会認定医、日本消化器内視鏡学会指導医、日本消化器科学会専門医など。医学博士。