【2018年12月号掲載】

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体重を減らす新薬の登場 合併症予防の鍵は血糖値の管理

青木 伸院長

▲青木 伸院長

近年、糖尿病に関する新薬の登場が著しい。インクレチン製剤の飲み薬「DPP‐4阻害薬」は単独使用では低血糖を起こさない画期的な薬である。HbA1cの値が0・8~1%程下がる。

同じインクレチン製剤で注射薬として登場したのが「GLP‐1受容体作動薬」。特徴は体重を顕著に減らす効果がある。人によっては約半年で5~20キロ程体重が減少。肥満者、超肥満者の患者には非常に良い適用の薬だ。

14年に登場した「SGLT2阻害薬」は、余分な糖を尿の中に流し出す。約6ヵ月の間に平均して2~5キロ体重が落ち、血糖値も安定する。この薬は心不全の予防や糖尿病性腎症の予防・改善に有効であることが確認されている。

糖尿病の死因で多いのはがん、脳と心臓の血管障害。がんは正常な血糖の人と比べ、1・2倍発生率が高い。脳、心臓の血管障害は血糖が高いと発症のリスクが高まり、がんと脳、心臓疾患を合わせて、3分の2程の患者が死亡する。

このため、糖尿病患者は血糖値の管理をきちんと行うことが最重要で、「同時にがんの発見と心臓病、脳梗塞などの動脈性疾患の検査を適宜行い、早期診断と適切な治療が大切」と青木伸院長。

青木 伸院長(あおき しん)
北海道大学医学部卒。北大病院、斗南病院、札幌社会保険総合病院を経て、2000年に開業。日本糖尿病学会専門医、日本内科学会認定医等。