【2020年1月号掲載】

【住所】北海道紋別市幸町5丁目24-1
【TEL】 0158-23-3100
【FAX】0158-23-1660
【URL】http://mombetsu.net/旅行センター

【地域密着】紋別観光振興公社旅行センター 業容拡大中!

▲左から髙木勇斗さん、嶋脇輝人さん、渡辺彩さん、佐藤和也さん

ANA紋別地区総代理店・紋別観光振興公社が運営する旅行センターの業容の幅が広がっている。2018年7月に第1種旅行業の登録業者となったことで、従前の国内旅行に加え、海外の募集型旅行の企画・実施を行えるようになり、すでに3本の海外ツアーを催行した。「紋別から全国各地へ」「紋別から世界へ」を旗印に地域密着のサービスを展開している。

▲旅行センターのある
バスターミナル

オホーツク管内3市のうち、北見市と網走市は大手旅行会社が支店を構えているが、紋別市は紋別観光振興公社が唯一の旅行会社である。紋別と周辺7町村が主たる営業エリアだ。ANA便を中心に航空券や旅行商品を販売するANAセールスパートナー店である。

2018年7月に、従前の第2種旅行業登録から、国土交通省を登録先とする第1種旅行業登録となり、新たに海外の募集型旅行の企画・実施を行えるようになった。それに伴って大手旅行会社のエイチ・アイ・エスに勤務していた髙木勇斗さんが請われて9月に入社、髙木さんの手で海外ツアーが商品化され、この1年間に「香港・マカオ」「ホーチミン(ベトナム)」「ハノイ(同)」の3本の催行実績をつくった。前職時代は10年間の勤務歴のうち、ベトナムで6年間勤務していたとあって、ベトナムを含めた東南アジアでの人脈は豊富。土地勘もあるのは大きな強みとなっている。

好評だったベトナムツアー

▲髙木勇斗さん


▲古都ホアルー(左)と
ハロン湾内の鍾乳洞(右)


▲佐藤和也さん

髙木さんはこう話す。

「海外を旅するお客様の年齢層は60〜70代が多く、紋別空港から羽田空港経由での行きやすさを考え、ゆったりした日程で商品をつくっています。ハノイは世界遺産のハロン湾の鍾乳洞、小舟に乗ったクルーズが好評でした。ホーチミンもメコン川クルーズの評判が良く、マングローブの森も喜ばれましたね。現在は、年明け3月9日出発の花蓮&台北5日間のツアー(16万9000円=2・3名1室利用の場合)を売り出し中で、映画『千と千尋の神隠し』の舞台となった九份の街並みを観ることができるほか、台北で一番のグルメ、小籠包を満喫できる『食』の魅力もPRしています」

髙木さんは34歳。大手の会社を退職して紋別に来ることには心の中で迷いや葛藤があっただろうと推察される。夫人の強い後押しで決断できたそうだ。現在、海外販売課課長。

旅行センターのカウンターがあるのは、市中心部の紋別バスターミナル内だ。営業1課課長の佐藤和也さんは総合旅行業務取扱管理者として、国内旅行業務取扱管理者の嶋脇輝人営業3課課長とともに旅行センターを切り盛りし、ANAスカイホリデーパッケージツアーの販売や主催国内旅行商品の造成に携わっている。

一例を挙げると、1月24日出発の東京モニターツアー2泊3日(7万6800円=2・3名1室利用の場合)は東京タワーと東京スカイツリーの東京二大タワー観光が目玉。お台場と柴又帝釈天も訪れる。半日のはとバスツアー付きだ。

「タテ割り組織の大手旅行会社と違い、私どもは商品を企画したスタッフが自ら見どころやセールスポイントをお客様に説明でき、添乗員となってツアーに同行します。ひとりが全ての業務に携わることにより高いクオリティが発揮できると思っています。ツアーに参加されるお客様はリピーターが多く、これまで行ったことがないところ、まだ体験していないこと、そんなことを考え、お客様の顔を思い浮かべながら商品づくりをしています」

空港営業所での勤務経験も豊富な嶋脇さんは、

「紋別─東京線の需要を喚起するツアーをつくり、多くの人に東京便を利用していただくことが路線の永続につながると確信しています」

と強調する。

カウンター越しの地域コミュニティ

▲1月に東京を訪れるツアー、プランを販売中


▲嶋脇輝人さん


▲渡辺彩さん

カウンターで客と接する機会が多いのは佐藤さんと営業係長の渡辺彩さんだ。

渡辺さんは入社から14年間、旅行センターひと筋に仕事をしてきた。いまや“ベテラン”と呼ばれる域にさし掛かっている。

「お客様が何を求めていらっしゃるのか、を常に考えながら接客に努めています。旅をされたお客様から『良かったよ』『また行きたいね』と声をかけていただくと、本当に嬉しいですね」

カウンターには、「紋別─東京」線をはじめとする航空券の購入で訪れる客も少なくない。市内だけでなく、周辺町村からそのために車で来る人もいる。インターネットの普及で航空券を「スマホで予約、スマホで買う」人は当然のように増えたが、「実際に買うという行為で安心感が生じます。カウンター越し人と人が接する。地域ならではのコミュニティもそこに生まれます」と佐藤さんは言う。

別稿で記したように「紋別─東京」線の搭乗客数は19年度、前年実績から大幅に伸びている。そのため希望した日の便が「満席」で取れないこともよくある。そんな時、スタッフはやはり紋別空港から搭乗してもらいたいため、まず別の日の便を勧めるが、その日に東京に行かなくてはならない客には女満別空港や旭川空港からの便を手配するという。「紋別─東京」線の利用促進を第一に考えながらも、客の不利になることはあってはならないのだ。

遠紋地域(遠軽・湧別・佐呂間・滝上・興部・紋別・雄武・西興部の各市町村)に住む人が「紋別─東京」線を利用すると、助成金支給の対象となる。旅行センターカウンターでは、その申請手続きも受け付けている。