【2018年3月号掲載】

【住所】札幌市白石区本通3丁目北6-18
【TEL】 011-865-8555
【URL】http://jp.medical-hokkaido.com/

社会医療法人禎心会とモスクワ州立学術臨床研究所 「MONIKI」が提携、コーディネート役・坂上社長が抱く国際医療交流戦略とは?

モスクワに現地法人設立を計画

坂上勝也社長

▲坂上勝也社長

社会医療法人禎心会(徳田禎久理事長)が、北海道庁、JETRO等の支援のもとロシアのモスクワ州立学術臨床研究所「MONIKI」と1月24日、国際医療協定を締結した。これをコーディネートしたのが、メディカルツーリズム・ジャパン㈱(本社・札幌)の坂上勝也社長。その坂上社長に道内メディカルツーリズムの現状やロシアとの国際医療交流の今後について語ってもらった。

――今回の提携の経緯は。

当社がロシア連邦内の複数の医療機関と交渉する中で、日本の医療技術に興味があり医療交流をしたいというニーズがありました。患者を欧州ではなく日本の病院で診療させたい、日本の病院の医療技術を取り入れたいというものです。

当社は現在モスクワでは(1)大手民間病院、(2)MONIKI、(3)ロシア国立がんセンターの3医療機関と、国際医療交流の事業提携をしています。本年度の経産省助成事業で大阪府立病院機構「大阪国際がんセンター」とロシアのMONIKIとの間でがんリハビリに関する医療交流をコーディネートしました。
禎心会は医療交流に関するニーズが高く、今回の提携になりました。

札幌禎心会病院の視察

▲1月24日の調印の際には、札幌禎心会病院の視察も行われた

――この医療交流の内容は。

双方の間でがんと脳疾患を中心とした研修相互受け入れと遠隔医療が行われる予定です。現在札幌医大での脊椎損傷の再生医療にもMONIKIは強い関心を示しています。またMONIKIが開発したロボットスーツが禎心会のリハビリで使われるかも知れません。

MONIKIは日本式の医療システムを導入したい意向なので、当社としては研修やコンサルティングを通じて日本製医療機器の購入や運用システム導入の手助けをしたい。当社でも4月以降にモスクワに現地法人を設立する計画です。

――坂上社長のメディカルツーリズムでの活動は。

当社は日本のメディカルツーリズムのパイオニア企業として中国市場展開を進めてきました。またロシアモスクワ・チェチェン共和国で事業展開を推進し、経済産業省の平成29年度医療技術・サービス拠点化促進事業でロシアに関しては日本で唯一採択されました。

会社設立の2010年に中国人の健康診断の受け入れを始め、2013年からは治療の受け入れを手がけ、受入先病院は札幌東徳洲会病院や北海道大野記念病院など道内で約10施設です。ロシア人については昨年から主に東京都内で治療の受け入れをしています。

今回の札幌禎心会病院のほかに、北海道大野記念病院もこの2月にロシア人の治療受け入れを開始しました。今後、道内でもロシア人の受け入れを積極的に進めていきたい。また当社はベトナムの法人と昨年パートナー契約を締結しており、そちらにも力を注ぐ考えです。